第149章 地獄

先ほどまで談笑に花を咲かせていた客たちが、今は血の海に沈んでいる。純白だったテーブルクロスには鮮血が飛び散り、充満する鉄錆の臭気は、息をするのも苦しいほどだった。

強盗たちはようやく乱射をやめ、銃を構えたまま生存者の捜索を始めた。

まだ息のある者は銃口で追いたてられ、レストランの前方で手を挙げて跪かされる。虫の息の者は、その場で容赦なく射殺された。

レストラン内は恐怖に引き攣った嗚咽と、時折響く乾いた銃声だけに支配されていた。

福田祐衣は口を死に物狂いで押さえ、隅にある柱の陰で震えが止まらない体を必死に抱えていた。

宮本陽叶は片手で彼女の肩を庇い、背中を壁に密着させている。その瞳は...

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